ぼんさい
1872
これも一年前の記事。
ちょうど、秋葉原の事件が起こってしまって、
刃物な記事だったので、下げました。
その後、フランスにきても刃物関係はいいものがなく、
相当苦労してます。いいナイフとフォークを見つけるのは
本当に大変です。肉を切るナイフは、やはり別物ですね、刃が。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
またいいものを手に入れられた。
幸せもんである。
ドイツの刃物の街、ゾーリンゲンの
風車のナイフのシリーズである。
Solingen Windmuhlenmesser.
正式にはwindmühlenmesserだが、ロベルトへアダー社が
正しいのか、何とも言えない。
(ゾーリンゲンは本当に有名で、ヘンケルなども
あるが、ヘンケルの包丁は重くてお勧めできない。
普段使いの包丁はグレステンがおすすめ。
おおもの鍋はこれまたドイツのフィスラーで決まりかな。と)

ゾーリンゲン風車ナイフは
青山のセンプレというショップでたまたま
ステーキナイフとフォークのセットを購入
したのがきっかけなのだけど、それ以外の
カトラリーが一切、どこにもなかった。
ネット検索をしても、国内で販売されてるのは
いいとこ、ステーキナイフのセットで、あとは
ジャーマンナイフなどばかりで、途方にくれていた。
センプレに行くまえのフランス旅行でも
よく切れるナイフとフォークを探したが、
気に入った(木製の柄でけっして外れたりして
こないような)ものがまったく見つけられなかった。
フランスではラギオール(Laguiole)が有名で
狩猟用やワイン用、などあるにはあったけど、
装飾がToo muchで我が家のテーブルには合わず・・。
日本で販売されているナイフやフォークは
販売店を問わず、ほとんどがその刃の付け方で
まったく切れないナイフであることがわかるわけで、
うちでは長いこと実家ゆずりの2、30年前からの
浅草かっぱ橋で買って来たという業務用の
フォークナイフを肉料理では使用してきた。

↑↑浅草物。ものすごく丈夫で、向こう50年ぐらい
使えそうなシロモン。お気に入り。
安物の木製柄は金属部が外れたり、
塗装が剥げて来て、ボロい家みたいな風情になる。

↑↑風車のナイフことwindmühlenmesserの
ステーキナイフセット。究極のナイフだと思う。
怖いぐらい肉が切れる。1872年から手作りの
ワザもの。一生使うであろう。
大変に気に入ったゆえに、他のスプーンやら
なにやら欲しかったが、手に入らなかった訳だが、
京都府美山町のフレンチレストランで手に入ることが
わかり、
速攻で注文した。
遠くなのでなかなか行けないが、
レストランもそのうち、ぜひ、行きたいと
思った。なによりも、シェフからの手紙の
最期に、「愛してやってください。」の
コメントに痺れた。
高価だったが、とてもいい買い物ができた。
家族が増えても、ドイツならば変わらず、
同じ物を作り続けてくれるのではないか。
と思わせる伝統があるのが心強い。
器が好きな母親の影響か、私も自然に
食器などに愛着を持つようになった。
本当は陶芸でいちから作りたいが、
教室に通う時間がない。
愛着がわく食器は実家でも長く使い、
独立するときにもいくつかわけてもらったりもした。
浅草ナイフのそのうちのひとつ。
さて、いいもの。良い物。
なるべくなら良い物を買ったり、飲んだり
味わったりしたいと心から思う。
私がいままで出会った身近な人の中で、
もっとも成功し、お金持ちであろう
人は、「誰でも1日に3回しか食べないんだから、
食事は最高のものを取らないともったいない。」
と豪語されていた。どんなに高級な店でも
気に入らなければすぐに店をでて、
他の美味しい店に行ってしまうんである。
さすがに閉口もんではあるが、あそこまで
いきつくと、わからんでもない。
あそこまでいく必要はないが、
大学のときにも、「安い酒ばっかりのまずに、
一度でいいからみんなで金を出し合って、
本当にいい酒を買って、味わえ。」などと
言われた。「10回ファミレスにいくよりも、
9回我慢して、1回だけ高級レストランに
行きなさい。」的な話だ。
やってみなきゃわからないというわけで、
実際にそんなことをやってみた。
先輩と一緒に、大学の入学式で着ただけの
スーツを引っ張りだして、帝国ホテルで
フレンチディナーを食べに出かけたりした。
いや、実際問題、凄く高価だったし、我々は
すでにロビーにはいった時点で浮いていた。
だが、サービスしてくれるスタッフ、応対は
とても親切で、感銘をうけた。
来ている他の客も、それなりな方ばかりで
大変に緊張したとともに、ああいった
大人に、歳をとりたい、と思った。
それ以来、なるべく最高のものを見たり、
聞くように心がけて来た。美術品、絵画、音楽・・。
人は、自分より優れているものは、どれぐらい
優れているのかがわからない。という。
例えるならば、自分よりも低い身長の人を
目の前にして、およその身長は想像できる。
が、自分よりも高い身長の人は、どれぐらい
高いのかが、数値としてわからないのである。
それがそのまま、才能や能力に当てはめられる。
ということなんである。
つまり、No.1を味わわねばならんのである。
No.1と呼ばれるものは、スポーツ選手でも
音楽でも、建築でも料理でも、やはり
何かが違う。それ以外とは別物の次元だ。
それらは、その人間の精神性に宿っている
ことが多いような気がする。
ものすごく自分に厳しかったり、自分だけの
哲学、法律をもっていたりするわけだ。
その精神性が、創造物に宿っている。
甘さがない、中途半端な甘えがない。
天険のような厳しさが宿ってる。
そこまで味わうことはなかなかできないけれど、
そんなわけで自分は可能なかぎり努力して、
家財道具など良い物を買って、そろえて来た。
一人暮らしを境に、新規に買う物は
気に入ったものしか買わないの巻。
である。
モノは妥協して買ったところで、結局、
かなり長い間使うことになる。(使えてしまうから
もったいなくて買い替える必要が感じられない)
家で使っている木の菜箸が欠けたことがあったが、
削って、ヤスリがけをして、同じ長さに
整えて、また使用している。箸も同じ。
プラスチックではそうはいかないかもしれない。
菜箸なんか100円ショップで買えたりもするが、
一切、妥協なし。木屋の菜箸、国産檜、
500〜600円ぐらいするが、乾きやすいし
余計な心配しなくてすむのが良い。
料理に気合いが入る!(入らないか。)
(年季が入ればどんどん短くなりそうだ)
結局、そのときは高くても、ずっと
使える物を買ったり、デザインがいいものを
選んで、長く一緒に暮らした方が物も幸せだし
我々も幸せなように思う。
自分に合う物を見つけるのは大変だが、
見つけられたときの無上の喜びは、
無くしていた体の一部を取り戻したようで
とても気持がいい。
気に入ったものに囲まれて食事が
とれると考えただけで小躍りしそうである。
そこまでいくと、生活そのものが
自分流にデザインできていってるような
気がしてくる。まだまだだけど。
盆栽グッズはこちら
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ちょうど、秋葉原の事件が起こってしまって、
刃物な記事だったので、下げました。
その後、フランスにきても刃物関係はいいものがなく、
相当苦労してます。いいナイフとフォークを見つけるのは
本当に大変です。肉を切るナイフは、やはり別物ですね、刃が。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
またいいものを手に入れられた。
幸せもんである。
ドイツの刃物の街、ゾーリンゲンの
風車のナイフのシリーズである。
Solingen Windmuhlenmesser.
正式にはwindmühlenmesserだが、ロベルトへアダー社が
正しいのか、何とも言えない。
(ゾーリンゲンは本当に有名で、ヘンケルなども
あるが、ヘンケルの包丁は重くてお勧めできない。
普段使いの包丁はグレステンがおすすめ。
おおもの鍋はこれまたドイツのフィスラーで決まりかな。と)

ゾーリンゲン風車ナイフは
青山のセンプレというショップでたまたま
ステーキナイフとフォークのセットを購入
したのがきっかけなのだけど、それ以外の
カトラリーが一切、どこにもなかった。
ネット検索をしても、国内で販売されてるのは
いいとこ、ステーキナイフのセットで、あとは
ジャーマンナイフなどばかりで、途方にくれていた。
センプレに行くまえのフランス旅行でも
よく切れるナイフとフォークを探したが、
気に入った(木製の柄でけっして外れたりして
こないような)ものがまったく見つけられなかった。
フランスではラギオール(Laguiole)が有名で
狩猟用やワイン用、などあるにはあったけど、
装飾がToo muchで我が家のテーブルには合わず・・。
日本で販売されているナイフやフォークは
販売店を問わず、ほとんどがその刃の付け方で
まったく切れないナイフであることがわかるわけで、
うちでは長いこと実家ゆずりの2、30年前からの
浅草かっぱ橋で買って来たという業務用の
フォークナイフを肉料理では使用してきた。

↑↑浅草物。ものすごく丈夫で、向こう50年ぐらい
使えそうなシロモン。お気に入り。
安物の木製柄は金属部が外れたり、
塗装が剥げて来て、ボロい家みたいな風情になる。

↑↑風車のナイフことwindmühlenmesserの
ステーキナイフセット。究極のナイフだと思う。
怖いぐらい肉が切れる。1872年から手作りの
ワザもの。一生使うであろう。
大変に気に入ったゆえに、他のスプーンやら
なにやら欲しかったが、手に入らなかった訳だが、
京都府美山町のフレンチレストランで手に入ることが
わかり、
速攻で注文した。
遠くなのでなかなか行けないが、
レストランもそのうち、ぜひ、行きたいと
思った。なによりも、シェフからの手紙の
最期に、「愛してやってください。」の
コメントに痺れた。
高価だったが、とてもいい買い物ができた。
家族が増えても、ドイツならば変わらず、
同じ物を作り続けてくれるのではないか。
と思わせる伝統があるのが心強い。
器が好きな母親の影響か、私も自然に
食器などに愛着を持つようになった。
本当は陶芸でいちから作りたいが、
教室に通う時間がない。
愛着がわく食器は実家でも長く使い、
独立するときにもいくつかわけてもらったりもした。
浅草ナイフのそのうちのひとつ。
さて、いいもの。良い物。
なるべくなら良い物を買ったり、飲んだり
味わったりしたいと心から思う。
私がいままで出会った身近な人の中で、
もっとも成功し、お金持ちであろう
人は、「誰でも1日に3回しか食べないんだから、
食事は最高のものを取らないともったいない。」
と豪語されていた。どんなに高級な店でも
気に入らなければすぐに店をでて、
他の美味しい店に行ってしまうんである。
さすがに閉口もんではあるが、あそこまで
いきつくと、わからんでもない。
あそこまでいく必要はないが、
大学のときにも、「安い酒ばっかりのまずに、
一度でいいからみんなで金を出し合って、
本当にいい酒を買って、味わえ。」などと
言われた。「10回ファミレスにいくよりも、
9回我慢して、1回だけ高級レストランに
行きなさい。」的な話だ。
やってみなきゃわからないというわけで、
実際にそんなことをやってみた。
先輩と一緒に、大学の入学式で着ただけの
スーツを引っ張りだして、帝国ホテルで
フレンチディナーを食べに出かけたりした。
いや、実際問題、凄く高価だったし、我々は
すでにロビーにはいった時点で浮いていた。
だが、サービスしてくれるスタッフ、応対は
とても親切で、感銘をうけた。
来ている他の客も、それなりな方ばかりで
大変に緊張したとともに、ああいった
大人に、歳をとりたい、と思った。
それ以来、なるべく最高のものを見たり、
聞くように心がけて来た。美術品、絵画、音楽・・。
人は、自分より優れているものは、どれぐらい
優れているのかがわからない。という。
例えるならば、自分よりも低い身長の人を
目の前にして、およその身長は想像できる。
が、自分よりも高い身長の人は、どれぐらい
高いのかが、数値としてわからないのである。
それがそのまま、才能や能力に当てはめられる。
ということなんである。
つまり、No.1を味わわねばならんのである。
No.1と呼ばれるものは、スポーツ選手でも
音楽でも、建築でも料理でも、やはり
何かが違う。それ以外とは別物の次元だ。
それらは、その人間の精神性に宿っている
ことが多いような気がする。
ものすごく自分に厳しかったり、自分だけの
哲学、法律をもっていたりするわけだ。
その精神性が、創造物に宿っている。
甘さがない、中途半端な甘えがない。
天険のような厳しさが宿ってる。
そこまで味わうことはなかなかできないけれど、
そんなわけで自分は可能なかぎり努力して、
家財道具など良い物を買って、そろえて来た。
一人暮らしを境に、新規に買う物は
気に入ったものしか買わないの巻。
である。
モノは妥協して買ったところで、結局、
かなり長い間使うことになる。(使えてしまうから
もったいなくて買い替える必要が感じられない)
家で使っている木の菜箸が欠けたことがあったが、
削って、ヤスリがけをして、同じ長さに
整えて、また使用している。箸も同じ。
プラスチックではそうはいかないかもしれない。
菜箸なんか100円ショップで買えたりもするが、
一切、妥協なし。木屋の菜箸、国産檜、
500〜600円ぐらいするが、乾きやすいし
余計な心配しなくてすむのが良い。
料理に気合いが入る!(入らないか。)
(年季が入ればどんどん短くなりそうだ)
結局、そのときは高くても、ずっと
使える物を買ったり、デザインがいいものを
選んで、長く一緒に暮らした方が物も幸せだし
我々も幸せなように思う。
自分に合う物を見つけるのは大変だが、
見つけられたときの無上の喜びは、
無くしていた体の一部を取り戻したようで
とても気持がいい。
気に入ったものに囲まれて食事が
とれると考えただけで小躍りしそうである。
そこまでいくと、生活そのものが
自分流にデザインできていってるような
気がしてくる。まだまだだけど。
盆栽グッズはこちら
Comment
2008.06.06 Fri 08:08 | カーナ #-
GWに、あきる野市まで行って作った陶芸品・和紙が、週末に来るー!
ひろぽんも、1回だけの体験とか、フラ〜っと行ってみるのも良いよ☆
ひろぽんも、1回だけの体験とか、フラ〜っと行ってみるのも良いよ☆
[URL] [Edit]
2008.06.07 Sat 13:19 | くまはし #-
お!完成品はぜひ、写真のっけてね!
1回だけ体験、いいね!1回行ったことあるけど、釉薬とか
色塗りがお任せだったり、電動ろくろ使わせてもらえないのがちとショボンヌ。
この辺だと恵比寿にあんだよ〜フランス大使館の人が良く来るって言ってた!
1回だけ体験、いいね!1回行ったことあるけど、釉薬とか
色塗りがお任せだったり、電動ろくろ使わせてもらえないのがちとショボンヌ。
この辺だと恵比寿にあんだよ〜フランス大使館の人が良く来るって言ってた!
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